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    • 2026年9月16日/
    • 最終更新日: 2026年9月9日

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交通事故後の頭痛は放置して大丈夫?医療機関を受診する目安を解説|守谷市

交通事故のあと、

「首の痛みと一緒に頭痛が出てきた」
「事故翌日から頭が重い」
「むち打ちによる頭痛なら、そのうち治る?」

と不安になる方もいると思います。

結論からいうと、交通事故後に新しく出現した頭痛を「むち打ちだから」と自己判断して放置するのはおすすめできません。

交通事故後の頭痛には首の痛みと関連して生じるものもありますが、頭部外傷など別の問題を鑑別する必要があります。特に、突然の激しい頭痛、意識状態の変化、繰り返す嘔吐、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らないなどを伴う場合は、整骨院より医療機関での評価を優先すべきです。

日本整形外科学会でも、交通事故後の外傷性頚部症候群では頭痛やめまい、手のしびれなどがみられることがある一方、「むち打ち症」は医学的傷病名ではなく、必要に応じて画像検査などを含む専門的な診断を受けることが推奨されています。

今回は、交通事故後に頭痛が起こる場合の考え方と、医療機関を受診する目安について解説します。

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交通事故後に頭痛が起こることはある?

あります。

日本整形外科学会は、交通事故などによる頚部外傷後にみられる外傷性頚部症候群の症状として、

・首の痛み
・肩こり
・頭痛
・めまい
・手のしびれ

などを挙げています。

つまり、交通事故後に首の痛みと頭痛が一緒に出ること自体は珍しい症状ではありません。

ただし、ここで注意したいのが、

「事故後の頭痛=首の筋肉が硬くなっただけ」

と決めつけないことです。

頭痛という症状だけから原因を判断することはできません。

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「むち打ちによる頭痛」と決めつけてはいけない理由

一般的には交通事故後の首・肩・頭部の症状をまとめて「むち打ち」と呼ぶことがあります。

しかし、日本整形外科学会は、いわゆる「むち打ち症」は正式な医学的傷病名ではなく、

・外傷性頚部症候群
・頚椎捻挫、頚部挫傷
・神経根症
・脊髄損傷

などについて専門的な診断が必要と説明しています。

さらに、交通事故では頚部だけでなく頭部を受傷している可能性もあります。

そのため、

「肩が張っているから頭痛がする」
「首をほぐせば治る」

と最初から決めてしまうのは危険です。

交通事故という外傷を伴っている以上、まず重篤な問題が隠れていないかを考えることが優先です。

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頭をぶつけていなくても頭痛が出ることはある?

あります。

頭痛は「頭を直接ぶつけた場合だけ」に起こるものではありません。

交通事故では急激な加速・減速によって頚部へ力が加わり、外傷性頚部症候群に伴って頭痛が生じることがあります。

そのため、

「頭をぶつけていないから事故とは関係ない」

とも言い切れません。

一方で、事故との時間的な関係があるからといって、すべてを頚部由来と判断することもできません。

ここが少々面倒なところです。人体は「頭痛の原因はこちら」と親切にエラーコードを表示してくれません。

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首からくる頭痛もある?

首の痛みと関連する頭痛は存在します。

臨床では「頚性頭痛」と呼ばれるタイプなどがあります。

2019年のOPTIMa Collaborationによる臨床ガイドラインでも、首痛に関連する持続性頭痛を評価する際には、まず重大な構造的病変などを除外し、その後に緊張型頭痛や頚性頭痛などを分類することが推奨されています。

ここで重要なのは順番です。

頭痛がある

首が硬い

だから首が原因

ではありません。

危険な病態などを除外する

頭痛の特徴を確認する

首との関連を評価する

という考え方が必要です。

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事故翌日から頭痛が出たらどうする?

事故直後に頭痛がなくても、翌日以降に新しく頭痛が出た場合は、その変化を軽視しないことが重要です。

特に、

・事故前にはなかった頭痛
・徐々に強くなっている
・首痛やめまいもある
・吐き気を伴う
・しびれなど神経症状がある

場合には、医療機関へ相談してください。

交通事故後の首の症状についても、症状が悪化したり新しい身体症状が出現した場合には医師へ紹介して再評価することが、臨床ガイドラインで推奨されています。

「事故から1日たったから事故とは関係ない」

という判断はしない方がよいでしょう。

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すぐ医療機関へ相談したい頭痛のサイン

交通事故後の頭痛で、特に注意したいのは次のような症状です。

突然の激しい頭痛

これまで経験したことがないような強い頭痛や、急激に出現した頭痛は医療機関での評価を優先します。

意識状態がおかしい

ぼんやりする、反応がおかしい、強い眠気があるなどの場合です。

繰り返し吐く

事故後の頭痛とともに嘔吐を繰り返す場合も注意が必要です。

手足のしびれ・筋力低下

片側の手足に力が入りにくい、感覚がおかしいなどの神経症状がある場合です。

ろれつが回らない

言葉が出にくい、話し方がおかしい場合も緊急性を考えます。

歩きにくい・ふらつきが強い

普段と違う歩行障害や強いバランス障害がある場合です。

視覚の異常

物が二重に見える、見え方が急に変わったなどの場合です。

これらがある場合には、

「とりあえず整骨院で首を診てもらう」

ではなく、医療機関での評価を優先してください。

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首の痛み+強い頭痛では別の問題にも注意

頻度は高くありませんが、外傷後の首痛・頭痛では頚部動脈解離など重大な血管系疾患も鑑別対象になります。

頚部動脈解離では、頭痛や頚部痛だけが初期症状となる場合があることも報告されています。

だからといって、

「交通事故後に頭痛がある=血管が損傷している」

という意味ではありません。

ここを煽る必要もありません。

重要なのは、

新しく出現した強い頭痛や神経症状を、単純な筋緊張と決めつけないこと

です。

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レントゲンで異常なしなら頭痛も問題ない?

そうとは限りません。

日本整形外科学会では、外傷性頚部症候群について、X線検査で骨折や脱臼が認められなくても、首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれなどがみられることがあると説明しています。

X線検査には役割がありますが、

「レントゲン異常なし=頭痛の原因となる問題がすべて否定された」

という意味ではありません。

症状によっては追加の診察・検査が必要になる場合があります。

事故後に新しい症状が出た、頭痛が強くなった、神経症状が出てきた場合には、すでに一度受診していても医療機関へ再相談することが大切です。

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事故後の頭痛は首を揉めば改善する?

事故後の頭痛に対して、原因を確認する前から首を強く揉んだり、強くひねったりすることはおすすめできません。

首痛に関連する頭痛の臨床ガイドラインでも、治療を開始する前に重大な構造的病変などを除外することが最初に推奨されています。

また同ガイドラインでは、持続性の頚性頭痛などに対して運動療法や一部の徒手療法が選択肢とされていますが、頚椎マニピュレーションを単独治療として一律に行うことは推奨されていません。

つまり、

「交通事故後の頭痛→首が硬い→強くほぐす」

という単純な流れにはしない方がよいということです。

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医療機関では何を確認する?

交通事故後の頭痛では、症状に応じて、

・事故状況
・頭部を打ったか
・意識消失の有無
・頭痛が始まった時期
・頭痛の強さや変化
・吐き気、嘔吐
・めまい
・視覚異常
・手足のしびれ
・筋力低下
・神経学的所見

などを確認します。

必要性があれば画像検査などが検討されます。

交通外傷の多くは整形外科が扱いますが、頭部外傷などについては整形外科以外の診療科が担当する場合もあります。日本整形外科学会も、頭部・顔面や臓器外傷などは整形外科とは異なる領域になることを説明しています。

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整骨院へ相談するのはいつ?

交通事故後に頭痛がある場合、最初から整骨院だけで完結させることはおすすめしません。

まず医療機関で、

・骨折などの外傷
・頭部外傷
・神経学的問題
・その他の重大な病態

について必要な評価を受けます。

そのうえで、医療機関で重大な問題が除外され、首の痛みや動作制限など筋骨格系の問題が残っている場合には、整骨院で身体機能を確認する選択肢があります。

整形外科と整骨院では役割が違います。

どちらか一方が上という話ではなく、診断・検査が必要な段階と、身体機能をみる段階を混同しないことが重要です。

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守谷やまゆり鍼灸整骨院では何を確認する?

交通事故後に頭痛がある方については、まず、

医療機関を受診しているか

を確認します。

そのうえで、医療機関で重大な損傷が除外されている場合には、次のような点を確認します。

1.頭痛の経過

事故当日から現在まで、

・いつ始まったか
・強くなっていないか
・頻度は変化しているか
・首の動きと関連するか

を確認します。

2.首の動き

左右を向く、上を見る、下を見るなどで症状がどう変化するか確認します。

無理に最大可動域まで動かすことはしません。

3.肩・肩甲骨周囲

腕を上げる、肩を動かすなど、日常生活で必要な動作を確認します。

4.神経症状

しびれ、感覚の変化、筋力低下などがないか確認します。

疑わしい所見があれば医療機関への再受診を優先します。

5.日常生活

・運転
・デスクワーク
・スマートフォン
・睡眠
・家事

などで症状がどのように変化するか確認します。

6.姿勢・身体の支え方

事故後に身体を過度に固めていないか、首だけでなく胸郭や肩周囲を含めて確認します。

ただし、

「姿勢が悪いから頭痛が起きている」

とは決めつけません。

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事故後の頭痛を記録しておく

医療機関へ相談するときにも、頭痛の経過を簡単に記録しておくと説明しやすくなります。

例えば、

事故当日
頭痛なし、首の違和感1/10

翌日
後頭部に頭痛3/10

2日後
夕方になると頭痛5/10、首を動かすと増える

というように、

・発症時期
・場所
・強さ
・持続時間
・悪化する動作
・吐き気
・めまい
・しびれ
・薬を使用したか

などを残します。

「なんとなく痛い」だけより、経過がかなり伝わりやすくなります。

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症状が落ち着いてきたら動いてもいい?

重大な損傷が除外され、医師から活動制限を指示されていない場合には、長期間まったく首を動かさないことが必ずしも望ましいとは限りません。

WAD・頚部痛の臨床ガイドラインでは、重大な病態を除外したうえで、状態に応じて日常活動や可動域運動などを取り入れることが推奨されています。

ただし、

「痛くても動かせば治る」

という意味ではありません。

症状が悪化したり、新しい神経症状が出たりした場合には、運動を続けるより再評価が優先です。

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まとめ|事故後の頭痛を「肩こり」と決めつけない

交通事故後には、外傷性頚部症候群に伴って頭痛がみられることがあります。

しかし、

交通事故後の頭痛=むち打ちによる肩こり

とは限りません。

特に、

・突然の強い頭痛
・症状が急速に悪化する
・繰り返す嘔吐
・意識状態がおかしい
・手足のしびれや筋力低下
・ろれつが回らない
・強いふらつき
・視覚異常

などがある場合には、整骨院より医療機関での評価を優先してください。

また、一度検査を受けていても、その後に新しい症状が出たり悪化したりした場合には再評価が必要になることがあります。

守谷やまゆり鍼灸整骨院では、交通事故後の頭痛について**「首が硬いからほぐす」という判断から始めません。**

医療機関での診断・検査状況を確認したうえで、首の動き、肩周囲、神経症状、日常生活動作などを確認します。

事故後の頭痛では、施術を急ぐことより「施術してよい状態なのか」を先に判断することが重要です。

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参考文献・公的資料

  1. 公益社団法人 日本整形外科学会「外傷性頚部症候群」
    交通事故後の頚部外傷では、首痛だけでなく頭痛、めまい、肩こり、手のしびれなどがみられることがあります。
  2. 公益社団法人 日本整形外科学会「むち打ち症」
    「むち打ち症」は医学的傷病名ではなく、外傷性頚部症候群、神経根症、脊髄損傷などを含めた専門的診断が必要とされています。
  3. Côté P, et al. Non-pharmacological management of persistent headaches associated with neck pain: A clinical practice guideline from the Ontario protocol for traffic injury management (OPTIMa) collaboration. European Journal of Pain. 2019;23(6):1051-1070.
    首痛に関連する頭痛について、重大な病態の除外、頭痛分類、教育・運動・徒手療法などを検討した臨床ガイドラインです。
  4. Wong JJ, et al. Management of neck pain and associated disorders: A clinical practice guideline from the Ontario Protocol for Traffic Injury Management (OPTIMa) Collaboration. European Spine Journal. 2016.
    頚部痛では重大な病態を除外し、悪化や新しい症状が生じた場合には医師による再評価を行うことを推奨しています。
  5. Bussières AE, et al. The Treatment of Neck Pain-Associated Disorders and Whiplash-Associated Disorders: A Clinical Practice Guideline. Journal of Manipulative & Physiological Therapeutics. 2016;39(8):523-564.e27.
    WADに対する教育、運動、マルチモーダルケアなどについてまとめた臨床ガイドラインです。
  6. Marsili L, et al. Headache secondary to cervical artery dissections: practice pointers. 2018.
    頚部動脈解離では頭痛・頚部痛が初期症状となる場合があり、外傷後の新規頭痛で重大な病態を除外する必要性を示す資料です。
ブログ監修者

守谷やまゆり鍼灸整骨院
院長 藤城翔太
柔道整復師・鍼灸師

業界歴19年。学生時代から接骨院などで修行を積み、延べ約90,000人の患者様の施術実績があります。
守谷市での開業後も産後のママさんや小学生などに向け、健康についての講師も経験。


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