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- 2026年9月18日/
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最終更新日: 2026年9月9日
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交通事故後の腰痛はなぜ起こる?事故直後に痛くなくても注意したいこと|守谷市
交通事故のあと、
「事故直後は腰が痛くなかったのに、翌日から重くなってきた」
「首は痛かったけれど、数日して腰も痛くなった」
「レントゲンで異常なしと言われたけれど腰痛が続いている」
ということがあります。
結論からいうと、交通事故後に腰痛が出ることはあり、事故直後に痛くなかったことだけで「腰には問題がない」と判断することはできません。
交通事故後の腰痛は実際に報告されている症状ですが、腰痛の原因を「衝撃で骨盤がゆがんだから」「筋肉が硬くなったから」と一つに決めつけることも適切ではありません。交通外傷では骨折や神経障害などを除外する必要があり、特に強い痛み、脚の筋力低下、排尿・排便障害などがある場合には医療機関での評価が優先されます。
今回は、交通事故後に腰痛が起こる場合の考え方と、医療機関を受診した方がよい症状、事故後の身体をどのように確認するのかを解説します。
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交通事故後に腰痛が出ることはある?
あります。
交通事故後の症状というと「むち打ち」「首の痛み」をイメージしやすいですが、腰痛も交通事故後にみられる症状の一つです。
交通事故後の腰痛を調査した人口ベースのコホート研究では、交通事故に関連した腰痛は一定数発生しており、回復期間にも大きな個人差があることが報告されています。
ただし、
交通事故=必ず腰を痛める
という意味ではありません。
事故の状況、身体に加わった力、事故前の腰の状態、その後の症状などを含めて評価する必要があります。
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事故直後に腰が痛くなくても注意した方がいい?
事故直後に腰痛がなく、その後も症状がなければ、必要以上に「あとから必ず痛くなる」と心配する必要はありません。
一方で、事故後に
・新しく腰痛が出た
・時間とともに痛みが強くなった
・腰だけでなく脚にも症状が出た
・歩行しにくくなった
などの変化がある場合には、事故直後に痛くなかったことだけで問題なしとは判断できません。
No.6でも触れたように、交通事故後の症状は事故直後の一時点だけではなく、その後どう変化しているかを見ることが重要です。
「交通事故の痛みは必ず数日後に出る」という都市伝説めいた決まりがあるわけではありません。
症状が出る時期には個人差があります。
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なぜ交通事故で腰が痛くなる?
交通事故では、衝突時に身体へ急激な力が加わります。
シートベルトやシートによって身体が支えられる一方、衝突条件によって体幹や腰部にも力が加わる可能性があります。
ただし、交通事故後の腰痛について、
「衝撃で腰の筋肉が伸ばされたから」
など一つのメカニズムだけで説明することは困難です。
実際、交通事故後の腰痛の経過には、
・初期の痛みの程度
・身体機能
・事故前の腰痛歴
・心理社会的要因
など複数の要素が関係することが報告されています。
したがって、
「腰痛=骨盤のゆがみ」
という説明にも注意が必要です。
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交通事故で骨盤がゆがむから腰痛になる?
現在の医学的エビデンスから、交通事故後の腰痛を「骨盤のゆがみ」だけで説明することはできません。
交通事故後に身体の左右差が見えることはあります。
しかし、
姿勢が左右で違う
↓
骨盤がゆがんだ
↓
それが腰痛の原因
と直結させることはできません。
痛みがあれば、
・片側への荷重を避ける
・歩幅を小さくする
・立ち上がり方を変える
・腰を動かさないようにする
など、症状に応じて身体の使い方そのものが変化することがあります。
守谷やまゆり鍼灸整骨院でも姿勢や重心は確認しますが、「左右差を見つけて原因認定する」ためではありません。
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事故後に腰が痛くなったら病院へ行った方がいい?
交通事故という外傷後に新しく腰痛が出た場合には、まず医療機関で状態を確認することが基本です。
一般的な急性腰痛では、すべての患者に画像検査が必要なわけではありません。
一方、ACR(American College of Radiology)の腰痛画像診断ガイドラインでは、骨折、馬尾症候群、感染症など重大な問題を疑うレッドフラッグがある場合には画像検査を検討するとしています。
さらに、外傷によって脊椎損傷が疑われる場合は話が別です。
ACRの脊椎外傷ガイドラインでは、外傷患者における胸腰椎骨折や神経損傷などについて、状況に応じた画像評価が必要とされています。
つまり、
「腰痛ならとりあえず整体」
ではなく、
「交通事故後の腰痛だから、まず外傷として考える」
という順番が重要です。
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こんな症状がある場合は医療機関を優先
交通事故後の腰痛で、特に次のような症状がある場合には医療機関での評価を優先してください。
強い腰痛で動けない
事故後から非常に強い痛みがあり、立つ・歩くことが難しい場合です。
脚に力が入りにくい
事故後に新しく脚の筋力低下が出ている場合は神経学的評価が必要です。
脚の感覚がおかしい
強いしびれや感覚低下などが出ている場合も注意します。
排尿・排便がおかしい
尿が出にくい、排尿感覚がおかしい、便をコントロールしにくいなどの症状は重要なレッドフラッグです。
会陰部周辺の感覚がおかしい
いわゆるサドル領域の感覚低下も、馬尾症候群などを疑う重要な症状です。
ACRでも、馬尾症候群や重度・進行性の神経障害が疑われる場合には画像評価を含む迅速な対応が必要とされています。
これらの症状がある場合は、整骨院で様子を見る段階ではありません。
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レントゲンで異常なしなら腰痛も問題ない?
「骨折が確認されなかった」ことと、「腰痛の原因となるものが何もない」ことは同じではありません。
X線、CT、MRIにはそれぞれ役割があります。
脊椎外傷が疑われる場合、ACRではCTが骨性外傷の初期評価に重要で、神経損傷や靱帯損傷などが疑われる場合にはMRIが検討されます。
一方で、一般的な腰痛では画像検査をすれば必ず原因が分かるわけでもありません。
したがって、
レントゲン異常なし
=絶対に問題なし
でも、
腰痛がある
=MRIを撮らなければいけない
でもありません。
診察所見と症状に応じて医師が判断します。
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腰痛があるときは安静にした方がいい?
まず事故直後は、外傷による重大な問題がないことを確認するのが先です。
そのうえで医療機関から特別な活動制限を指示されていない場合、長期間まったく動かないことがすべての腰痛に必要なわけではありません。
一般的な腰痛診療では、重大な病態が除外された後は、状態に応じて日常活動を維持・再開する考え方が広く採用されています。適切な腰痛診療の指標をまとめた研究でも、レッドフラッグのスクリーニングとともに、不要な低価値医療を避けることが重視されています。
ただし交通事故後の場合は、
「腰痛は動いた方がいいらしいから事故翌日から筋トレ」
という話ではありません。
事故直後のスクワット自己ベスト更新大会は開催しなくて大丈夫です。
まず外傷の評価を受け、その後の症状に合わせて活動量を戻します。
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腰痛があるときストレッチしてもいい?
これも一律ではありません。
重大な外傷が除外されており、医療機関から活動制限を受けていない場合には、症状に応じて軽い運動や可動域運動を取り入れることがあります。
一方で、
・強い痛みがある
・脚の症状が悪化する
・新しくしびれが出る
・筋力低下がある
といった状態で、無理にストレッチする必要はありません。
「硬いから伸ばす」より、「なぜその症状が出ているのかを確認する」方が先です。
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交通事故後の腰痛は長引くことがある?
交通事故後の腰痛は、すべて短期間で消失するわけではありません。
Cassidyらの人口ベースのコホート研究では、交通事故に関連する腰痛の回復には個人差があり、初期の痛みが強いことなど複数の要素が経過と関連していました。
また別の人口ベースのコホート研究では、交通事故による腰部外傷歴がある人は、その後の「生活に支障をきたす腰痛」を経験するリスクが高かったことが報告されています。調整後のハザード比は約2.2でした。
ただし、この結果から
「一度交通事故で腰を痛めたら慢性腰痛になる」
とは言えません。
あくまで集団レベルでの関連です。
必要以上に「後遺症になる」と不安を煽らないことも重要です。
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車の損傷が小さければ身体への影響も小さい?
車の見た目だけから身体の状態を判断することはできません。
低速度の自動車衝突について調べた研究でも、腰痛を訴えるケースが存在しています。
ただし、この研究は保険請求例を対象とした法医学的ケース分析であり、
「低速事故でも必ず腰を痛める」
ことを証明した研究ではありません。
事故の速度や車両損傷だけで症状の有無を決めつけるのではなく、実際の身体所見と経過を確認します。
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事故後の腰痛は何を記録しておく?
No.6・No.7と同じく、腰痛についても時間経過を記録しておくと医療機関へ説明しやすくなります。
例えば、
事故当日
腰痛なし
翌朝
起き上がると腰に違和感2/10
2日目
座っていると腰痛4/10
3日目
腰痛4/10、右脚に軽い違和感
というように記録します。
確認したいのは、
・いつ腰痛が出たか
・どの場所が痛いか
・痛みの程度
・立つ、座る、歩くなど何で変化するか
・脚のしびれがあるか
・筋力低下がないか
・症状が改善しているか、悪化しているか
です。
「事故後ずっと痛い」より、医師にも経過が伝わりやすくなります。
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守谷やまゆり鍼灸整骨院では何を確認する?
交通事故後の腰痛では、まず医療機関での診断・検査状況を確認します。
そのうえで重大な外傷が除外され、身体機能を評価できる状態であれば、次のような項目を確認します。
1.腰痛の経過
事故当日から現在まで、いつ症状が出て、どう変化しているのか確認します。
2.神経症状
脚のしびれ、感覚異常、筋力低下などがないか確認します。
疑わしい所見があれば、施術より医療機関への再受診を優先します。
3.腰・股関節の動き
前屈、後屈、股関節の動きなどを、症状を無理に誘発しない範囲で確認します。
4.立ち上がり・歩行
「腰を何度曲げられるか」だけではなく、
・椅子から立てるか
・歩けるか
・方向転換できるか
など実際の生活動作を確認します。
5.姿勢・重心
事故後に一方へ荷重を逃がしていないか、身体を過度に固めていないかなどを確認します。
ただし、重心の左右差=腰痛の原因とは判断しません。
6.日常生活
・運転
・デスクワーク
・起き上がり
・家事
・仕事
・睡眠
など、事故後に何ができなくなっているのか確認します。
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「痛い場所」より「できなくなったこと」も重要
交通事故後の評価では、
腰のどこが痛いか
だけでは不十分です。
例えば同じ腰痛3/10でも、
Aさん
「普通に歩ける。座っていると少し重い」
Bさん
「靴下を履けない。車から降りられない」
では、生活への影響が違います。
そのため、
・座れる時間
・歩ける距離
・運転できるか
・寝返りできるか
・仕事へ戻れているか
なども経過を判断する材料になります。
事故後の身体を「痛い・痛くない」だけで管理すると、このあたりが丸ごと抜けます。
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整形外科と整骨院は役割を分けて考える
交通事故後の腰痛についても、
整形外科か整骨院か
という二択にする必要はありません。
整形外科など医療機関
・医学的診断
・画像検査
・神経学的評価
・薬物療法
・必要な専門診療への紹介
などを行います。
整骨院
医療機関での診断・検査状況を確認しながら、筋骨格系の症状、可動域、身体機能、日常生活動作などを確認していきます。
特に交通事故直後は、まず外傷として医学的評価を受けることが重要です。
次回No.9では、この「整形外科と整骨院の役割」と併用について詳しく解説します。
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まとめ|事故後の腰痛は「骨盤のゆがみ」で片づけない
交通事故後には腰痛が生じることがあり、その回復経過には個人差があります。
しかし、
交通事故
↓
骨盤がゆがむ
↓
腰痛になる
という単純な説明で考えることはできません。
事故後に腰痛が出た場合には、
・事故後いつから症状が出たか
・症状が悪化していないか
・脚のしびれや筋力低下がないか
・排尿・排便異常がないか
・医療機関で必要な評価を受けているか
・日常生活で何ができなくなったか
を確認することが重要です。
特に外傷後の強い痛みや神経症状では、整骨院より医療機関での評価を優先します。
守谷やまゆり鍼灸整骨院でも、交通事故後の腰痛を**「腰が硬いから施術する」というところから始めません。**
医療機関での診断・検査状況を確認したうえで、腰・股関節の動き、神経症状、立ち上がり、歩行、姿勢・重心、仕事や運転などの日常生活動作を確認します。
事故直後の痛みだけではなく、その後の症状と身体機能の変化を見ることが大切です。
参考文献
- Cassidy JD, Carroll LJ, Côté P, et al. Low back pain after traffic collisions: a population-based cohort study. Spine. 2003;28(10):1002-1009. DOI: 10.1097/01.BRS.0000061983.36544.0D.
交通事故後の腰痛4,473件を対象とした人口ベースのコホート研究で、交通事故後の腰痛と回復経過を検討しています。 - Nolet PS, et al. The association between a lifetime history of low back injury in a motor vehicle collision and future low back pain: a population-based cohort study. 2017.
交通事故による腰部外傷歴と、その後の生活に支障をきたす腰痛との関連を検討した前向きコホート研究です。 - Hutchins TA, et al. ACR Appropriateness Criteria® Low Back Pain: 2021 Update. Journal of the American College of Radiology. 2021. PMID: 34794594.
一般的な腰痛ではルーチン画像検査を推奨せず、馬尾症候群、骨折、感染症など重大な疾患が疑われる場合に画像検査を検討するとしています。 - Beckmann NM, et al. ACR Appropriateness Criteria® Suspected Spine Trauma. Journal of the American College of Radiology. 2019;16(5S):S264-S285.
外傷後の脊椎損傷に対する画像診断についてまとめたガイドラインです。 - ACR Appropriateness Criteria® Minor Blunt Trauma. 2026.
低速度の自動車衝突を含む軽度鈍的外傷について、現在の画像診断適応を整理したACRの最新基準です。

守谷やまゆり鍼灸整骨院
院長 藤城翔太
柔道整復師・鍼灸師
業界歴19年。学生時代から接骨院などで修行を積み、延べ約90,000人の患者様の施術実績があります。
守谷市での開業後も産後のママさんや小学生などに向け、健康についての講師も経験。
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