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2026年9月9日/ -
最終更新日: 2026年9月4日
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- ブログ
抱っこ紐で肩こりがつらい原因は?姿勢と身体への負担を解説|守谷市
「抱っこ紐を使うと肩がすぐにつらくなる」
「抱っこして歩いていると首から肩がパンパンになる」
「肩ベルトが食い込んで痛い」
産後、このような肩こりに悩む方は少なくありません。
結論からいうと、抱っこ紐による肩こりを「猫背だから」「姿勢が悪いから」と一つの原因だけで説明することはできません。
抱っこ紐では赤ちゃんの体重を身体で支えながら立つ・歩くため、抱っこしていない状態とは身体への負荷が変化します。さらに、赤ちゃんの体重、抱っこ紐の種類や装着方法、使用時間、授乳、睡眠や休息なども関係する可能性があります。
2025年に公表されたbabywearingに関するシステマティックレビューでは、14研究を検討し、抱っこ方法によって筋活動・姿勢・身体への圧力などが変化することがまとめられています。ただし、研究数や対象者数には限界があり、「この抱っこ紐なら肩こりにならない」と断定できる段階ではありません。
今回は守谷市で産後の肩こりに悩む方へ、抱っこ紐と肩への負担について解説します。
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抱っこ紐を使うとなぜ肩がつらくなる?
抱っこ紐を使用すると、赤ちゃんの体重が身体に加わります。
当然といえば当然ですが、人体は赤ちゃんを装着した瞬間に重量の存在を無視できる便利仕様にはなっていません。
2016年の研究では、成人20名が7kgと10kgの乳児ダミーを複数種類の抱っこ紐で20分間運搬しました。
その結果、赤ちゃんの重量が増えることで僧帽筋などの筋活動や肩への圧力が増加していました。また、抱っこ紐の種類によっても肩への圧力などに違いが確認されています。
つまり、
赤ちゃんの体重
抱っこ紐の構造
身体への荷重の分散
などが、肩周囲の負担感を考える材料になります。
ただし、この研究は実際の産後女性だけを対象とした研究ではありません。
「抱っこ紐を使うと肩こりになる」という因果関係を証明したものでもないため、研究結果は慎重に解釈する必要があります。
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「姿勢が悪いから肩こり」とは限らない
抱っこ紐で肩がつらいと、
「猫背だからです」
「肩が前に入っているからです」
と言われることがあります。
しかし、見た目の姿勢だけで肩こりの原因を特定することはできません。
抱っこ紐を使うと、
・身体の前方に重量が加わる
・肩ベルトから圧力を受ける
・赤ちゃんを確認するため下を見る
・抱いたまま歩く
・同じ姿勢が続く
など、複数の条件が重なります。
したがって重要なのは、
「姿勢が正しいか、悪いか」ではなく、抱っこ中に身体がどのように負荷へ対応しているか
を見ることです。
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抱っこ紐を使うと歩き方も変わる?
変化することがあります。
2024年の研究では、産後女性10名と出産経験のない女性10名を対象に、
・何も持たず歩く
・腕で赤ちゃんを抱いて歩く
・抱っこ紐を使用して歩く
という条件で歩行を比較しました。
その結果、抱っこ方法によって歩行時の力学的な特徴に違いが確認されています。
また別の研究でも、乳児ダミーを腕で抱く場合と抱っこ紐を使用する場合では、何も持たない状態と比較して床反力や体幹姿勢などが変化しました。
つまり、抱っこ紐による負担を考えるときには、
首・肩だけではなく、体幹や歩行まで見る
という視点も必要です。
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抱っこ紐は肩に負担が少ないものを選べばいい?
抱っこ紐によって身体への負荷のかかり方には違いがあります。
2016年の研究では、3種類の抱っこ紐で肩への圧力に違いが確認されました。
また2025年のシステマティックレビューでは、前方・後方で保持する一部のbabywearing deviceは、腕だけで抱える方法などと比較して生理学的変化が少ない傾向が報告されています。
ただし、
「○○タイプなら肩こりにならない」
とは言えません。
抱っこ紐の種類だけでなく、
・赤ちゃんの体重
・ベルトの位置
・身体への密着度
・肩と腰への荷重分散
・使用時間
・本人の体格
なども変わるためです。
抱っこ紐は、メーカーが指定している対象月齢・体重・装着方法を守って使用することが前提になります。
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抱っこ紐の「緩さ」も関係する?
抱っこ紐の装着方法によって身体への負荷が変化する可能性があります。
2018年の研究では、抱っこ紐の種類や装着方法によって、重心圧や筋疲労、主観的な快適性などが異なることが報告されています。
特に肩ベルトを緩くした条件では、肩だけではなく腰部や大腿部の筋疲労にも変化がみられました。
ただし、これも特定条件下で行われた実験研究です。
したがって、
「ベルトを○cm締めれば肩こりが改善する」
といった万能な数値はありません。
まずは使用している抱っこ紐の取扱説明書に従って、赤ちゃんの安全を最優先に正しく装着します。
そのうえで、肩への圧迫や身体との距離などを確認します。
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授乳も肩こりに関係する?
抱っこ紐だけでなく、授乳中の身体への負担も一緒に確認する必要があります。
2022年に授乳中の母親493名を調査した研究では、腰・首・肩・手などの筋骨格系症状が報告されています。
ただし、この研究は横断研究であり、
「授乳姿勢が悪かったから肩こりになった」
という因果関係を証明したものではありません。
産後は、
授乳
↓
抱き上げ
↓
抱っこ紐
↓
歩行
↓
寝かしつけ
といった育児動作が連続します。
そのため、抱っこ紐だけを切り取るより、一日の中で首・肩へどのような負荷が繰り返されているのかを見る方が実際の生活に即しています。
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片側の肩だけつらいのはなぜ?
「右肩だけ痛い」
「いつも左側が凝る」
という方もいます。
この場合、
・肩ベルトの位置
・赤ちゃんの位置
・左右のベルト調整
・抱っこ紐以外ではどちら側で抱くか
・授乳時の姿勢
・バッグを持つ側
・首や肩の動き
などを確認します。
左右差があるからといって、
「骨盤がゆがんでいる」
「肩の高さが違うから痛い」
と原因を決めることはできません。
実際に左右の使い方を変えたとき、症状がどう変化するのかまで確認することが重要です。
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長時間の抱っこで肩がつらくなる場合
装着直後は問題なくても、
「20分くらいすると肩が痛い」
「買い物から帰ると肩がパンパン」
という場合があります。
この場合に確認したいのは、
時間と負荷の関係です。
例えば、
5分なら問題ない
↓
15分で重くなる
↓
30分で肩がつらい
のであれば、単純に「姿勢が悪い」と考えるより、現在の身体がどの程度の負荷に耐えられるのかを見る材料になります。
2016年の研究でも、重量の違いによって肩への圧力や筋活動に変化が確認されています。
赤ちゃんは成長します。
つまり、同じ抱っこ紐を同じように使っていても、数か月前と現在では身体に加わる負荷が同じとは限りません。
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抱っこ紐で肩がつらいときのセルフチェック
次の項目を確認してみましょう。
□ 抱っこ紐を装着するとすぐ肩がつらい
□ 10〜20分すると症状が強くなる
□ 左右どちらかだけ肩がつらい
□ 肩ベルトが強く食い込む感じがある
□ 赤ちゃんと身体の距離が遠く感じる
□ 下を向いている時間が長い
□ 抱っこしながら歩くとつらい
□ 授乳後も首・肩がつらい
□ 赤ちゃんが大きくなってから症状が強くなった
□ 抱っこ紐を外しても症状が長時間残る
当てはまる数で原因を判定するものではありません。
大切なのは、
どの条件で症状が強くなるか
を確認することです。
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自宅で確認したい4つのポイント
1.まず抱っこ紐の装着方法を確認する
使用している抱っこ紐の取扱説明書を確認し、メーカーが指定している方法で装着します。
自己流で肩ベルトや腰ベルトを極端に緩めたり締めたりすることは避けます。
肩こり以前に赤ちゃんの安全が最優先です。
2.赤ちゃんと身体との距離を確認する
赤ちゃんが身体から大きく離れていないか確認します。
ただし、距離だけで肩こりが決まるわけではありません。
装着方法や安全基準を守ったうえで調整します。
3.同じ状態を長時間続けない
長時間使用して症状が強くなる場合には、可能な範囲で途中に休憩を入れます。
「正しい姿勢なら何時間でも大丈夫」というものではありません。
4.肩だけでなく身体を動かす
首・肩だけではなく、
・胸郭
・肩甲骨周囲
・股関節
・体幹
などを軽く動かします。
ただし、「肩甲骨が動けば肩こりが治る」という意味ではありません。
身体を動かす選択肢の一つとして取り入れます。
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肩こりにはストレッチだけすればいい?
ストレッチで一時的に楽になる方もいます。
しかし、
「肩が硬いから伸ばせば治る」
と単純に考える必要はありません。
抱っこ紐を使ったときだけ症状が強くなるのであれば、
・装着方法
・赤ちゃんの重量
・使用時間
・歩行
・首や肩の動き
・一日の育児負荷
なども確認する必要があります。
肩を30秒伸ばして、その後また2時間同じ負荷をかければ、身体からすると少々理不尽な交渉です。
ストレッチだけではなく、負荷そのものをどう調整するかまで考えます。
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こんな症状は肩こりと決めつけず医療機関へ
産後だから、抱っこしているからといって、すべての首・肩症状が筋肉由来とは限りません。
次のような場合には医療機関への相談を優先してください。
・転倒や事故後に強い首・肩の痛みがある
・腕や手に明らかな筋力低下がある
・強いしびれや感覚障害が進行している
・発熱や強い全身症状を伴う
・胸痛や呼吸困難を伴う
・突然の激しい頭痛がある
・強い頭痛と視覚異常などを伴う
・症状が急速に悪化している
特に産後の強い頭痛については、単純に「肩こりから」と判断しないことが重要です。
産後には一次性頭痛だけでなく、医学的評価を必要とする二次性頭痛も存在します。産後早期の頭痛・首肩痛を調べた前向き研究でも、985名中381名、39%に頭痛または首・肩痛が報告されています。
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守谷やまゆり鍼灸整骨院では何を確認する?
当院では、
「抱っこ紐で肩がこる=肩だけを揉む」
という考え方だけではありません。
首・肩の状態
首や肩の可動域、症状が出る動作などを確認します。
抱っこ紐を使用したときの姿勢
可能な範囲で、抱っこした状態で身体をどのように支えているか確認します。
ただし、見た目だけで「悪い姿勢」と判定するわけではありません。
重心・身体の支え方
赤ちゃんの重量が加わったときに、身体がどのようにバランスを取っているか確認します。
歩行
抱っこ紐を装着して歩くと症状が出る場合には、体幹・骨盤・下肢を含めて動作を確認します。
肩甲骨・胸郭
首・肩だけではなく、上半身がどの程度動かせるか確認します。
育児動作
抱っこ紐だけでなく、授乳・抱き上げ・寝かしつけなど、どの場面で症状が強くなるのか確認します。
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「肩こりを取る」だけでなく育児を続けられる身体へ
産後の肩こりでは、
施術を受ける
↓
一時的に楽になる
↓
また抱っこする
↓
再びつらくなる
という流れだけを繰り返しても、実際の育児環境が変わっていない場合があります。
そこで重要なのが、
症状への対応と、実際の育児負荷への対応を分けて考えることです。
痛みが強い時期には身体の状態に合わせて施術やセルフケアを検討します。
症状が落ち着いてきたら、
・首や肩を動かす
・体幹を動かす
・歩く
・育児に必要な筋力や持久力を戻す
など、身体機能を高めることも選択肢になります。
「良い姿勢を維持できる身体」を作るというより、
さまざまな姿勢や動作に対応できる身体を目指す
という考え方です。
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まとめ|抱っこ紐の肩こりは「姿勢」だけで判断しない
抱っこ紐を使用すると、赤ちゃんの重量が身体へ加わり、肩への圧力や筋活動、姿勢・歩行などが変化します。
そのため、
「猫背だから肩がこる」
と姿勢だけで原因を決めるのではなく、
・赤ちゃんの体重
・抱っこ紐の種類
・装着方法
・使用時間
・赤ちゃんとの距離
・歩行
・授乳など他の育児動作
まで確認することが重要です。
守谷やまゆり鍼灸整骨院では、首・肩だけではなく、胸郭・肩甲骨・体幹・重心・歩行や実際の育児動作を確認しながら、現在の身体に合わせた施術やセルフケアを検討しています。
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参考文献
- Lee YH, et al. Baby carriers: a comparison of traditional sling and front-worn, rear-facing harness carriers. Ergonomics. 2017;60(1):111-117. 7kg・10kgの乳児ダミーを用い、抱っこ紐の種類や重量による筋活動・肩圧などを比較した研究です。
- Havens KL, Goldrod S, Mannen EM. The Combined Influence of Infant Carrying Method and Motherhood on Gait Mechanics. Journal of Women’s & Pelvic Health Physical Therapy. 2024. 産後女性を含め、腕での抱っこと抱っこ紐使用時の歩行力学を比較しています。
- Havens KL, et al. Infant carrying method impacts caregiver posture and loading during gait and item retrieval. Gait & Posture. 2020. 抱っこ方法による歩行時の床反力や体幹姿勢などの変化を検討しています。
- Aburub A, et al. Nursing Mothers’ Experiences of Musculoskeletal Pain Attributed to Poor Posture During Breastfeeding: A Mixed Methods Study. Breastfeeding Medicine. 2022;17(11). 授乳中の母親493名を対象とした横断的調査です。
- Physical and Physiological Consequences of Babywearing on the Babywearer: A Systematic Review. 2025. 14件の原著研究を対象に、筋活動・姿勢・荷重などbabywearingによる身体的影響を整理しています。

守谷やまゆり鍼灸整骨院
院長 藤城翔太
柔道整復師・鍼灸師
業界歴19年。学生時代から接骨院などで修行を積み、延べ約90,000人の患者様の施術実績があります。
守谷市での開業後も産後のママさんや小学生などに向け、健康についての講師も経験。
ご予約はLINE・お電話から
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